活動報告Activities

若手国際派遣支援を実施しました(派遣先:ドイツ・コンスタンツ大学)

 派遣者 南野尚紀 博士(上田班 NIBBリサーチフェロー)
 派遣先 ドイツ コンスタンツ大学 Erika Isono 研究室

スペイン バレンシア 22nd Meeting of the European Network for Plant  Endomembrane Research

 派遣期間  令和元年 8月31日~9月8日(8日間)
 セミナータイトル Analyses of RAB GTPases lost in Arabidopsis using the basal land plant, Marchantia polymorpha

 

若手国際派遣支援に採択された南野尚紀博士(上田班 NIBBリサーチフェロー)がドイツ、バーデン・ヴュルテンベルク州のコンスタンツ大学を訪問しセミナーを行いました.膜交通は真核生物に広く保存された物質輸送システムであり、RAB GTPaseは膜交通を制御する鍵因子のひとつです.南野博士はシロイヌナズナを含む一部の植物の系統において二次的に失われたRAB GTPaseについて、基部陸上植物ゼニゴケを用いて精子の周期的運動におけるはたらきを解析した研究の最新の成果を発表しました.次に南野博士はスペイン、バレンシアで開催された国際会議 “22nd Meeting of the European Network for Plant Endomembrane Research” に参加し、最先端の膜交通研究を行う研究者と意見交換を行いました.

 

南野博士「コンスタンツ大学のセミナーではRAB GTPaseのユニークな機能やゼニゴケのモデル植物としての特長等について様々なご質問を頂き、今後の自分の研究に役立つ多くのフィードバックを得ることができました.セミナーの後にはIsono研究室の学生・ポスドクの方々の研究についても議論し、最新の研究成果を共有することができました.様々なバックグラウンドを持つ学生・ポスドクと交流ができたという点でも非常に有意義でした.また、ゼニゴケを用いた細胞生物学研究にも興味を持ってもらえ、新しい共同研究に向けての具体的な議論も行うことができました.スペインでの国際会議では、自身の研究を国際的に発信し、海外の研究者と盛んに交流することの重要性を改めて感じました.今回の経験を活かして、自身の研究の推進とその国際的発信に努めていこうと思います.」