芽を生み出すかどうか、植物カルス細胞の分化を運命づける因子をつきとめた 〜農作物の組織培養効率を飛躍的に改善する技術開発に期待〜
著者:Nao Ogura, Yohei Sasagawa, Tasuku Ito, Toshiaki Tameshige, Satomi Kawai, Masaki Sano, Yuki Doll1, Akira Iwase, Ayako Kawamura, Takamasa Suzuki, Itoshi Nikaido, Keiko Sugimoto, Momoko Ikeuchi
タイトル:WUSCHEL-RELATED HOMEOBOX 13 suppresses de novo shoot regeneration via cell fate control of pluripotent callus
掲載誌:Science Advance
掲載日: 2023 年 7 月 8 日 オンライン掲載
URL:https://www.science.org/doi/epdf/10.1126/sciadv.adg6983
池内班の池内桃子特任准教授(奈良先端科学技術大学院大学)らは、さまざまな器官の細胞に分化し得る多能性を持ったカルス細胞から芽を生み出す効率を劇的に向上させる新しい方法を発見しました。植物の器官再生能力を制御し細胞分化を運命づける因子(タンパク質)をつきとめ、この因子を調節することにより高効率で新たな芽を生み出す道を拓いたものです。本研究の成果を農作物に応用することで、遺伝子工学に欠かせない組織培養技術の効率を飛躍的に改善でき、食糧の安定供給に貢献することが期待できます。
詳細は奈良先端科学技術大学院大学のプレスリリースをご覧ください
https://www.naist.jp/news/files/21265fe0b3b39176585df97e3d026a9cfa644615.pdf