- 公募について
第一期公募研究の募集 (申請の受付は終了しました)
第一期公募研究
公募要領
本研究領域では、植物発生学、情報学、理論生物学の密接な連携により、植物が堅牢かつ可塑的な周期形態を作るメカニズムと、その意義を明らかにする。
植物の個体は、オルガネラから器官に至る様々なスケールに周期形態を示し、その周期を変調させることで、種に固有の形態や環境に適応した成長を実現している。植物の発生や成長を理解するには、その基軸となっている周期形態の発現機構を明らかにすることが必須である。このような問題意識の下、本研究領域では周期を生み出す内的振動子の実体や、その変調機構、また、内的周期が細胞、器官、個体レベルの形態や成長動態を制御する機構を探求する。
研究項目として、イメージングや分子遺伝学などの実験的手法を用い、植物器官形態の表出原理を探求するA01、同様の手法により、細胞運命の決定と細胞構造の表出原理を探求するA02、及び、理論生物学や情報学に基づく解析や技術開発を行うA03の三つを置く。公募研究では、植物発生学や理論生物学の研究課題、及び生物学者の発見や解析を支援する情報学の研究課題を募集する。
生物学の課題としては、計画研究を補完する課題、例えば、多様な植物種や、様々な環境に応答した周期形態の形成機構を探求する実験生物学や理論生物学の研究課題を募集する。概日時計や細胞周期といった普遍的な生体周期のみを扱う課題や、進化的スケールのような極端に長い周期を扱う課題は対象としない。
情報学の課題としては、例えば、コンピュータビジョン、機械学習、拡張現実感、人間拡張工学などを用いた新規システムの開発など、生物学研究の革新を指向した情報学者の自由な発想に基づく課題を歓迎する。
応募に当たっては、本研究領域の目標である「周期とその変調を基盤とした植物発生原理の解明」に、どのように寄与し得るのか、あるいは生物学研究の方法論にどのような革新を与え得るのかを明記すること。
申請年度 | 令和元年 |
研究期間 | 令和2年度〜令和3年度 |
研究項目 | ●A01器官形態の表出原理の解明
●A02細胞運命と細胞構造の表出原理の解明 ●A03数理情報解析とモデリング手法の開発 |
応募上限額 | 単年度当たり400万円 |
キックオフミーティングでの説明とQ&A
https://plant-periodicity.org/activities/238/
文部科学省 科学研究費助成事業―科研費―